FLAT OUT 155

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「今度は来年だな。元気でな。じゃあな。」俺は足早に店を後にした。
俺を見送るお前はどうするわけでもないが、
お前のほんの少し淋しそうな視線が二人の間にさまよった。

AM1:00 ミッドタウンから飯倉交差点まで人と車であふれている。
今日は家族や恋人たちが互いに愛を確かめ合う12月25日。
俺はクルマを停めた駐車場までひとり歩く。

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ふと空を見上げると東京タワーにハートマーク。
俺とお前の互いに行き場の無い愛が空のハートマークになったようだ。

俺を目の前にしたとたん、お前はさっきまでの話し上手が嘘の様。
お前を口説くこともせず、俺はお前のそつない世間話に相槌を打つだけ。
その先へ行かずとも、何故か互いの優しさを噛みしめる。

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東京タワーを背に青山通りへ、銀杏並木は零下に身を縮めている。
俺のフィアットは忙しくセミオートマがギヤチェンジ、
「早く帰ろう」と俺を急かす。

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クリスマスなのに静かな街の景色が妙に心地よい帰り道。
俺はお前の優しさを背中越しに感じながら、アクセルを踏み込んだ。

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by kodairaracing | 2011-12-25 20:28 | ハンサムGT

本質を知る

2011年12月中旬

私の工場に今、ボディがカーボンで出来ている
イタリアンスポーツが入庫している。

昨夜まで塗装表面のキズ取りと表面処理作業に四苦八苦していた。
多数のスポットランプの下でその表面をよく観察すると、
いわゆる「カーボン目」が均等に浮かび上がって見える。
さらに継ぎ目部分や裏に補強材が接着されている箇所は
目のパターンが変わったり、接着箇所が表に浮き上がっている。
これはカーボンで作られたボディ表面にあって当然の現象だ。

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フォーミュラカーやGTレーシングマシン、古くはグループCカーなどを
見ると同じ現象がカーボン製故、見ることができる。

その昔フェラーリF40がボディ修復に入庫した時、
工場の作業者はオーナーにカーボン目をつぶさないように
マラネロから出荷された時のオリジナルコンディションに
なるべく近い状態にペイントして欲しいと懇願されたという。

このオーナーが求めているのは
カーボン故の何たるかであって、超鏡面仕上げの美しさではないのだ。
ただその美しさは修復直後のものであっていずれは再び劣化し朽ちてしまう。
そのオーナーはその刹那に莫大な金額を注ぎ込む。

しかし最近は事情が異なるらしい。
そのカーボン表面のパターンの変わり目や、腫れやヒケを不具合として
ディーラー、インポーターにクレーム申請されたことがあるらしい。
このオーナー、カーボン製ボディをもつスポーツカーの価値をまったく理解していない。

納車直後の美しさ、
自分が乗りこなすことで醸し出すヤレ具合、
年数を重ねることで増していく貫禄、
日々、季節、年月の移ろいの中を共に過ごし、
共に歳をとるという醍醐味がこの手のスポーツカーにはあるはずだ。

まあろくに「乗り」こなせもしないでオーナー自身年寄りになっていってるくせに
自分のことは棚に上げ、オンナとクルマには不変を求める事自体、まったくもって
男らしくない。

納車(新婚)直後の美しさを永遠に保ちたい(保って欲しい)からといって
そのクルマ(オンナ)本来のあり方を受け入れていないのだ。
ということはオーナー(パートナー)たる資格なしという結論にいたる。

カーボン製ボディは年月とともに
その網目が塗装表面に浮かび上がり、
接合部分の継ぎ目は製造時にどんなに平滑化しても見えてくるし、
応力のかかる部分には塗装のクラックや表面の歪みが生じるものだ。

メーカーはその実例をノウハウとして次のモデルに活かしていく。
フェラーリのF1、最新の911が最良の911とするポルシェだって
いつもそうだ。そのクルマ、メーカーの進化を共にお金を払って
味わうのが真のカーマニアだろう。

自分の妻が老いていこうが、娘息子が美しく成長することに
喜びを感じるのが夫であって、それを共にする妻を何よりも大切に守る。
それが男だろう。

だから無粋な御仁にはスポーツカー(いいオンナ)に乗って欲しくないのだ。
これ以上世の中のクルマ(オンナ)達を汚すことだけはしてほしくない。


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by kodairaracing | 2011-12-21 08:55 | イタリア車

コッパデ東京&箱根ターンパイク

2011年12月初旬

すでに先月の出来事だが、
11月23日(水)は汐留でコッパデ東京が開催された。
得意先様から声がかかり、我がアルファロメオ155で赴いた。

汐留のイタリア街というと、場外馬券売場が併設し
雰囲気にそぐわないという意見があったり、
テナントが次々と転出してしまうということがあり、
いまいち盛り上がりに欠ける印象がぬぐえない。
しかし中央広場に集結した多数の参加車が
この日だけこの街をイタリアのどこかにしたのは
誰もが共感することだろう。

私の将来の目標はこのようなラリーイベントに参加することだ。
各車両を観察すると実戦装備が雰囲気を盛り上げる。

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私が会場に着いたのはスタート後で参加車は当然いなかったが、
エントラントの仲間であろうクルマ達が彩りを添えていた。
ロータスエランやジャガーEタイプ、アルファロメオjrザガートや
アストンマーティンなどのビンテージカーは見ていて飽きない。
しかし元CG少年である私にとって路駐していたモダンイタリアンと
クラシックの組み合わせは80~90年代の復刻版ミレミリア、タルガフローリオ
を彷彿とさせたのはいうまでもない。特にランチアテーマを
見た時は当時の雰囲気を思い出してしまった。途中でどこかに
移動したのか帰られたのかは分からないが、155オーナーとしては
もっといて欲しかったのが正直な感想だ。

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そして27日(日)は早起きして箱根ターンパイクに向かった。
通勤で使うのをやめてから、155では専らドライブにしか行っていない。

小田原厚木道路の平塚PAで休憩をとる。数台のフェラーリとランチアデルタがいる。
なんだかイタリア臭がしてきた。ターンパイクの入り口料金所には
ポルシェ911やBMWが集結している。この日もアルファツインカムを
リミットぎりぎりまで回して堪能した。そういえばもう90,000kmを走破した。
10万kmを走るころにはタイミングベルト周辺のオーバーホールをしなくては
そんなことを考えながら、大歓山のパーキングへ向かうカーブを通過する。
駐車場に出たら、そこはスポーツカー天国だった。

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ラウンジで朝食をとり、芦ノ湖スカイラインへ向かう。
まえにはルノーメガーヌRSの最新型が右折待ち。
もちろんカーブをひとつ抜けたらその後ろ姿は無い。

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600円を払って、ヤギ駐車場に到着。
そば屋側はドイツ勢で占拠されていたので、反対に目をやる。
こちらはイタリア車勢が寛いでいる。もちろんこちら側に
ハンドルをきる。どうやらイタリア車仲間の会合らしく、
集っていた先輩方達は155の現役時代にサーキットで
戦った猛者とのことで、我が155を懐かしく眺めてくださった。
うれしかったのは今の時代に155がこんなコンディションで
残っていることが奇跡だと、さらにこのまま維持し続けて
欲しいと激励されたことだ。

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乙女峠を越えて、燃料計の針が半分をきるころ、
ちょうど御殿場の「あのシェル」に近づいたので、
給油して帰ることにした。この「シェル」は
CGのテスト車がよく給油に立ち寄ったシェルで、
箱根に行ったら、ここで給油するのがCG少年の憧れだった。
店員の方がしゃがんで給油しているのはノウハウ故で
この「シェル」ならではの光景だ。

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コッパデ東京と箱根を瞬く間に味わったおかげで、
CG少年時代の残像がフラッシュバックしてしまった。
それはクラシック、モダン全てが美しく輝いていた夢のような時代だった。
この両日出会った宝石たちにはいつまでも美しくして欲しい。
そう思ったスポーツカー天国の週末だった。


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by kodairaracing | 2011-12-12 17:26 | アルファロメオ155

井の頭通り

2011年12月初旬

私はいつも通勤で井の頭通りを通る。
この井の頭通りについて最近感じることがある。
それはあまりに車線が狭いということだ。
井の頭通りは井の頭線吉祥寺駅の下から、片側2車線の道路になる。
しかし2車線とはいうものの大型バスやトラックが
通ると2車線にまたがるかたちになる。それほど狭いのだ。

20年前は車の寸法は今より一回り小さく、幅も不足に感じなかったが、
今は3ナンバー車が互いにマージンを確保して並走しようとすると、
右側車線の車はセンターラインの上にまたがらざるを得ない状態だ。

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だから朝の通勤時間帯など、歩道から歩行者や自転車がちょっとでも
はみだし、路肩を通行する車が右によけようにも、右車線にはマージン無し
ぎりぎりで走る車がいるので慎重に車線変更してよけるしかない。

しかも左車線には路上駐車の車両が点在するため、左車線の車がその手前で
右側車線に強引に割り込んだり、右折レーンの無い交差点では左側を通行
する車に割り込む形で右折車をよけて進むしかない状況があり、
事故のリスクかそこかしこに点在する道路になってしまった。

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井の頭通りを永福町方面に向かう車の主な流れは大きく3つに分かれる。
ひとつは環八に行きたい車
二つ目は方南通り経由で新宿へ向かう車
三つ目は大原を抜けて環七、甲州街道へ向かう車

一番事故発生リスクが多い区間はおそらく
吉祥寺~環八の区間だろう。この区間は車線の幅が狭く、
右折レーンが未整備な交差点が多いのだ。

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環八手前、高井戸警察署のあたりから、環八へ右折するグループと、
永福町へ直進するグループにほぼ分かれるので強引な割り込みや
無理な追い越しは減るのだが、この手前までは左からの無理な追い越しや
互いの車線への強引な割り込みなどが頻繁に発生している。

井の頭通りは路肩に路上駐車が点在するため、ここを通る大半のドライバーは
右側車線を制限速度+αの常識的な速度で走っている。
その理由は無駄な車線変更とそのリスクを避けたいということだと思う。
しかしその逆のドライバーもいて、彼らは左側車線を猛スピードで
走行し、路上駐車があれば強引に右側に割り込み、よけたら
また左車線を同じように走っていく。はたからみていると
路肩を走る自転車や原付をかすめ、右車線の車のミラースレスレを
70~80kmで通過する様はいつ事故ってもおかしくないと感じる。

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本来の道交法でいくと井の頭通りも左車線を通常は走行し、右車線は
追い越しに使うのだろうが、路上駐車が点在したり、そもそも狭い幅で
走りにくい道路だ右車線を流れにのって走ることになってしまう。

もしかしたら、右折レーンと路肩を整理して片側一車線に改変したほうが、
安全にハイペースで走れるのではないだろうか?

右車線を安全に流れにのって走っている車を見て
「こいつらは自分より遅い。自分の車の方がが高性能だ。」などと
勘違いして左から追い越し、
路上駐車があれば我先に強引に右車線に割り込み、
かえって右車線の流れを妨害し減速させ、
譲ってもらえない場合、逆上して煽り運転などをしたりする迷惑ドライバーが
いまだに蛆虫(うじむし)のように発生している現状はあまりに危険だ。

こんな風に私のほかにも同じように感じている人もいるのではないだろうか?
だから私は早朝通行量の少ない時に通過するようにしているのだ。


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by kodairaracing | 2011-12-03 11:29

フィアットプント1ヶ月点検

2011年11月21日

10月末から走り始めたフィアットプントを1ヶ月点検で
販売店工場に入庫させた。

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1,500km走行または1ヶ月経過のいずれか早い方で
無料で点検を行うとのことだ。
(1,500km走破時点で入庫予約をしたので、工場入庫時
すでに2,000km以上を走っていたのだ。)
営業担当者のすすめでエンジン&変速機のオイルを交換してもらった。
フィアットのデュアロジック、アルファロメオのセレスピードは
最初の慣らし運転が大切でオイルもこの時点で交換することが
長持ちのポイントだという。

エンジン&変速機オイル代  ¥18,000(エンジンオイルフィルター代含)

整備工場が晴海なので、点検の間東京見物をすることにした。

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地下鉄で浅草へ行く。仕事で通過することは多いが
多忙故、ゆっくり立ち寄ることがなかった。
浅草寺は平日にもかかわらず混雑していた。
しかし様々な建造物や彫像は手間と時間とコストが
惜しみなく注がれている。今一番日本の産業界が
忘れているジャパンクォリティを垣間見ることができた。



次は銀座の天賞堂に立ち寄り、1/43ミニカーを物色。
2~3階の新品販売フロアはガラガラなのに対し、
4階の委託販売フロアはいい大人達で混雑していた。
しかしせっかく苦労して入手した数十万はするだろう
真鍮製の蒸気機関車の模型を叩き値で手放すなんて、
こんな所でも不況を肌で感じてしまう。

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さらに地下鉄で南下する。さっき浅草でスカイツリーを
見たので東京タワーに行きたくなったのだ。
職場の間近にありながら、幼少の頃両親に連れていって
もらって以来、30数年ぶりに登る。
手入れが行き届いているのだろう。各所に昭和の匂いは
残っているが、窓ガラス、手すり、エレベーター全てに
清潔感がある。これを維持するにはコストは当然だが、
携わる方々の魂がマストだと思う。資本原理主義の波に
乗っているつもりで実は翻弄されている人種が大半を
占める港区の中心に汚れ無き建造物があるとは
なんとも皮肉なことだと思う。

展望台の喫茶店で珈琲を啜っていたら、工場から電話だ。
地下鉄に乗って晴海を目指す。勝どき駅に着き、地上に
でたらもう日が暮れかかっている。

工場でフィアットプントを受け取る。エンジンは確かに
軽く回る。デュアロジックもスムーズに変速する。

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そして翌日は以前から用意してガレーヂにしまいこんで
おいた冬用タイヤセットを引っ張り出し、自分で交換した。
小型車のタイヤは軽くて作業が楽だ。今年の冬は
どうなるかまだ分からないが出先で不意に凍結していたり、
降雪する恐れは十分にあるので備えておこう。

翌日は汐留でコッパデ東京が開催される。
晴れたらプントは休ませ、アルファロメオで行こう。


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by kodairaracing | 2011-12-02 10:14 | フィアットプントエヴォ